「根本に目を向けろクラリス、答えは簡単だ。マルクス・アウレリウスの哲学書を読め。物事の本質を探れと書いてある」 —–レクター博士,羊たちの沈黙
未明にTVでハンニバルがやってた。原作と映画が見事にちがう+細部をざっくりはしょっている見本。
キャスティングの問題は目をつぶるとして、
- エンディングが全く違う
- レクター博士の「記憶の宮殿」が描けていない
- 「なぜ豚がでてくるのか?」の伏線がない
特に3は、これ以外にも伏線や解説がない宗教的・文化的側面部分がある。2時間ぐらいって限られた時間を、緻密に構成された原作を表現するにはかなりムリがあるのがうかがえますな。
しかし、羊たちの沈黙が絶賛されすぎたせいか、レッド・ドラゴンもやりずらかったんでしょう。コレも原作は、なかなかおもしろいのに。エドワード・ノートン、ハーヴェイ・カイテルなんてしびれるキャスティングをもってしてもか。
レクター3部作を読むと、レクター博士に興味をもつと同じくらい作者ハリスにくぎづけ。それぐらい知的遊戯が見え隠れする博学にひきこまれた。
冒頭の名セリフは、英語そのままでリスニングされるほうがオススメ。アンソニー・ホプキンスの絶妙な口調とアクセントが堪能できます。