米国では、インターネット利用者の10人に4人が月に1回のペースで、クッキー (cookie) を削除しているという調査結果です。
japan.internet.com
多くの消費者が、月に1度はクッキー掃除
Cookieは、Webブラウザを通じてユーザーのコンピュータにデータを書き込んで一時的に保存させることができます。記録できる内容は、
- ユーザに関する情報
- 最後にサイトを訪れた日時
- そのサイトの訪問回数
などです。Cookieが使用される理由は、ユーザの識別や認証システム、WWWによるサービスをユーザごとにカスタマイズする技術に必要とされているからです。
ところが、今回の調査で消費者は、
クッキーが自分たちのプライバシーやオンラインセキュリティを脅かすと考える
理由から、月に1回から週に1回、なかには毎日削除しているそうです。それでは、なぜCookieが削除されると、サービスを提供する側にとって不都合が生じるのか?それは、
クッキーの削除は、反復してサイトを訪れるビジター数およびユニークビジター数の把握、マルチセッションキャンペーンの成果分析、ならびに顧客ライフサイクルにおける価値 (得意客の期間的な総価値) の算出などに影響を与える。オンライン行動に基づくマーケティングや、広告の個人化といった技術もまた、クッキーに大きく依存している。
これによって、Cookieの取り扱いを自社発行するよう方向転換したり、ユーザー登録/ログイン制の導入を検討する必要もあると述べられています。
日本では、今回のような調査結果がでているのかどうか、私もリサーチしてみたいところですが、やはりセキュリティ面の不安がユーザーにあるようですね。ところで、みなさんのサイトには、Cookieの取り扱いについてサイトポリシーなどで説明されているでしょうか?
例えば、3月14日にリニューアルされたasahi.comのサイトポリシーには、クッキーについての記述があります。
これらの記述が、ユーザーの不安を払拭する一助になるとは言明できませんが、Webサイトの運営者の責任の一環として掲載しておくほうがいいのではないかと思います。