楽天とドコモ、iモードでも使えるネットオークションを開始:ITpro
楽天とNTTドコモが共同出資する楽天オークションは2006年11月13日、パソコンと携帯電話から利用できる「楽天オークション」を開始すると発表した。パソコンからの利用は同日、携帯電話(iモード)での利用は11月20日から開始する。NTTドコモのiモード公式サイトで個人間取引のサービスを提供するのは初めてになるという。
常に後追いのビジネスモデルを得意とする楽天が既存オークションビジネスを追撃です。その背景を穿ってみると
- 携帯電話がネットの入口端末である世代への仕込み
- Amazonの仮想電子商店街参入が拭いきれない
- テレビと携帯電話のシナジーを狙う
1.携帯電話がネットの入口端末である世代への仕込み
先日ある意味衝撃的なリポートが発表されました(参照: 20代男女、PC経由でのウェブ利用が構成比で半減)。指摘にあるように「ケータイに流れました」という説明では半減はうまく説明しきれませんが、とりあえず「購買力がある20代は安い娯楽に興じている時間はない」といったところでしょうか。とはいえ、今の10〜20代が携帯電話を生活の基盤にしているスタイルは変わるわけでなく、「移動しながら使える」利点をうまく掬い取ってくると思います。
2.Amazonの仮想電子商店街参入が拭いきれない
ついに三木谷氏が批判に反撃–「楽天は会員ビジネスを展開する"超Web 2.0企業"」やアマゾンが日用品やコスメの新ストア–仮想商店街の構想は公表なしの記事を眺めていると、楽天がAmazonをいくぶん意識しているのも否定できないかと。Amazonが自社のWebアプリケーションを駆使して仮想商店街を構築すれば、今の楽天よりも
- 扱いやすいインターフェイス
- すっきりしたデザイン
- ブロガーが営業マン(アフィリエイト)
となるのは想像に難くありません。加えて、現状のアフィリエイトサービス同様、電子商店街のアプリケーションを公開してしまえば、ブロガーが商品をもたずにネット支店を出店することも可能かもしれません。出店者側は、いい物を作ることに集中して、マーケティングはブロガーにまかせるといった話も絵空事でなくなります。そうなる前に、楽天としては今から手を打っておき、恐れるに足らずを強調したいのではないでしょうか。株価も下落の一途ですし。
3.テレビと携帯電話のシナジーを狙う
CMを視ていると「地底人 検索クリック」というシーンが一瞬表示されるています。まだまだ、「テレビが主、ネットが従」のマーケティングとはいえ、ネットをカウントせざるを得ない状況になっています。難航しているTBSとの交渉次第ですけど、オークション番組なんかを制作して、「出品・入札は携帯から」なんて展開もありかと。
というわけで、じゃぁ、先行企業と何を差別化したかとなりますと、
- 楽天あんしん取引を標準で提供 落札者の入金は、クレジットカード、もしくは三井住友銀行の専用口座「楽天オークション専用口座」を利用
- 配送には、日本郵政公社が提供する「あて名変換サービス」を利用
- 18歳未満のユーザーは利用できない
- 入札側の利用料は無料。出品側はiモードからなら無料だが、パソコンからだと落札金額の3.15%の手数料がかかる。
- iモードではオークション利用者を対象にしたSNSも用意
決済方法のセキュリティ、個人情報の匿名化、違法ビジネスの防止、携帯電話の無料化、SNSを提供することで、「現在懸念されている事項と期待されるサービスをてんこ盛り」にしたといったところでしょうか。
が、肝心は「コンテンツそのものが集まるか?」でありまして、「人(入札者)と物(出品)はどうよ?」です。