年: 2009年

  • 杜撰

    2009.12.17 晴れ

    昨日、12月に入って一番気合いを入れた朝だった、と書いたら間違いだった。今朝だった。というのも間違いで明日の朝かもしれない。寒い。寒さが安定するとよいが、不安定だと躰がつらい。心配だ。何ともなければよいが。

    午前中、F社のページを公開。M社のサイトを改修してアップ準備。夕方にはアップできると見込んで仕上げていく。メールサーバの調子がおかしかったのか、着信が遅かったようだ。関係者各位へ返信でお詫び。

    セブンアンドアイのサイトがネットで話題にのぼっている。新聞は報道していないので深刻だと受け止められていないみたいだ。新聞は事件か事故を報道しても事態を報道できないか、あるいは、技術的な問題を理解できないので報じないか。もし、自分がここのサイトを利用していたら、個人情報を即刻削除する。そして、クレジットカードの利用履歴を数ヶ月ほどちゃんと確認しなければならない。

    ネットの場合、大企業だから大丈夫だ、とか、大企業は大企業の仕事をしている、と判断してはいけない。とても不思議である。おそらくネットのシステムを開発するとき、最優先事項がコスト削減だと想像している。しかも、そのコスト削減は、ひたすら安くとにかく安く開発しろ、というニュアンスのコスト削減である。だから、杜撰なシステムが構築される。時にはベンダの責任はある。今回のセブンアンドアイのサイトはベンダではないと観察している。なにせ内製と宣言しているらしいから。

    あまりに杜撰な管理であり、サイトへの対応だと思う。プロのクラッカがセブンアンドアイのサイトを見つけたら、手間いらずでぶっこぬけるレベルだと思う。極端な反応と理解した前提で書くと、もうこの会社で買い物したくないし、個人情報を記載するような書類を記入したくない。ただし、大企業だから関連会社まで調べて回避するまでできない点は口惜しい。

    不合理な安価と納得の安価、不合理な高価と納得の高価、これらを見極めることは難しい。激安スーパの裏で誰かが亡くなっているなんて想像して買い物しない。それを見極めさせる想像力を求める風潮が現れてきたということか。

  • 本当に誠実である

    オタクの人は一般に、平均的な人よりも、正直であり素直であるため、自分にできないかもしれないことで、「私がお力になりましょうか」などという綺麗事をけっして口にしない。綺麗事が、明るい主人公と同じくらい嫌なのだ。これは、本当に「誠実」である。自分に対して誠実だし、万が一理解されれば、相手に対しても誠実だ。こういった誠実コミュニケーションの奇跡を期待しているのかもしれない。

    『MORI LOG ACADEMY〈3〉日のないところに書け無理絶えず 』 森 博嗣 P.161-162

    「オタク」という単語は傾向であり揶揄や賛美の対象ではない。僕は何かの現象に対してオタクの部分を所有しているはずだけど、それを自分で認識できていない。であったとしても、誠実コミュニケーションの奇跡を望んでいると確かに期待している。

  • 三人

    2009.12.16 晴れ

    12月に入って一番気合いを入れた朝だった。寒い。ガジュマルをベランダに出して水をやるとき、顔がわずかに痛かった。久しぶりの感覚。家の中も寒いが外はもっと寒い。ようやく冬の正常値を確認できた。といっても体感温度だから説得力がないなぁ。温度計がいるかな。ここ数年、数値や計測に拘泥している。といっても、理系の方々の足元にも及ばないし、いい加減なレベル。

    午前中、昨夜に仕上げたM社のページ確認とF社のページ作成。F社のページ作成に悩む。相手が書いた文章を自分が編集するわけなのだが、失礼を承知でやっているとはいえ、気が引ける。かといって、そのまま掲載しても芸がない。もう一つ、プロフェッショナルとユーザの乖離を埋められない。乖離は単語や表現、視点や発想など。それも横柄な思考であるし、自分の傲慢さは下品だなぁと自己認識している。

    午後から私用で浜大津へ。浜大津まで歩くと25分ほど。のんびり歩くと30分ぐらいか。とても寒かった。

    17:00に大阪へ。F先生と19:00からミーティング。その前に大学院入学のお祝いを渡す。中身は Apple Magic Mouse と eneloop。自分はプレゼントを上手に渡せない。苦手だ。今回も少し宣伝っぽくなったというか、入手経路をひけらかしてしまって、後で見識がないなと反省した。来年4月以降の展望とスタッフの方々のことで打ち合わせ。これからもっと伺わなければならない。

    開業して一番目の営業先がF先生だった。F先生のサイトを制作した。それからお付き合いいただいている。今、サイトリニューアルを手がけているO先生とは、会計事務所を退職して転職先で出会った。そのとき、サイト制作を独学した。

    サラリーマンのサイト制作のデビュー作品がO先生、フリーランスのサイト制作のデビュー作品がF先生。そして、もうお一方、京都にM先生がいらっしゃる。M先生の言動と所作に出会ってとても新鮮だった。最初、という視点から述べると、思考と行動において初めて衝撃を受け、影響を受けた。

    M先生、F先生、O先生(順不同)、この3人の先生方が自分の30代を形成してくださった。ほんとうにこの出会いは嬉しかった。よくぞ出会ったと自讃したいほど。先生方には感謝でいっぱい。ただ、自分は美辞麗句や綺麗事を並べたくないし、それらに関心もない。自分の能力の中から先生方へ何を提供できるか。それを考え続けている。

    夜はF先生とK先生と三人でふぐ鍋。とても美味しかった。K先生の現場経験をもう少し伺いたかったけど、年長者の自分が少し遮ってしまった。トークの配分時間を間違えてしまった。原因は絶品のひれ酒に間違いない(笑)

  • 避寒

    2009.12.15 曇り

    日曜日と月曜日を一人で過ごしたせいか、自宅がいつもより寒い。早朝、寒くて目が覚めた。気合いを入れて着替える。スウェットパンツをはいてもう一枚パンツをはく。スウェットシャツを着てその上にジャンパを着る。でも寒い。大阪へ引っ越そうかと本気で考えたくなる。

    起きてすぐにアルバイトの残り5%を処理して完了。その後、終日、S社のアクセス解析とGoogleカスタム検索を設置した。一般的に分析とはどの行為を意味するのだろう。以前の仕事で例えると、財務諸表の分析があった。便利になったもので、画面の指示に従って数値を入力すれば、計算結果が表示される。比率である。さらに、それらをグラフィカルな指標へ変換してくる。これを分析とはいわない。でも、今から振り返ると、そういった入力作業と出力された結果の異常値を確認する行為を分析と受け止めていた、と思う。

    アクセス解析ならば、Google Analytics が結果の出力どころか入力作業まで省略してくれる。ただし、もっと詳しいデータを収集するなら生ログを加工しなければならない。Google Analyticsに限定すれば、コードを所定の位置へ貼り付けると解析する。ところが、出力結果を把握するとなるとやっかいである。さらに、解析結果を理解するのはもっとやっかいであり、加えて分析から仮説の構築や実践方策の選択となると、それはもう位相が異なるのではないかと首をかしげるほどやっかいだ。

    分析という行為の定義は何であり、それらのどの部分に報酬が与えられるのか。その時、分析する側と分析を要求する側が異なっているケースが高い。となると、分析する側の認識と分析を要求する側の認識を一致させなければならない、と想定するのだが、そうともかぎらない。そんなことを思い浮かべる自分の思考回路を自己分析していた。この場合の分析は正しい使用方法だろうか。

    夜、以前から欲しかった 『チボリオーディオ モデル1 クラシックウォールナット/ベージュ』 シャディ [to Amazon] をまたチェック。ところでラジオはエコポイントの対象なのだろうか。家電製品に疎いし、エコポイントに興味をもっていなかったので、ポイントの対象基準を知らない。たぶんラジオは対象になっていないはずで、その理由を想像していた。想像であるけれど。

    エコという言葉が使われなくなる時代がやってきてほしい。公害は膨大な被害者を生み、その経験を経て、公害のステータスはいくぶん低下した。そんな単語を使わなくても企業活動の前提に組み込まれるようになった(完璧ではない)。川へゴミを捨てている人々を映す白黒の映像。ほんの数十年前の出来事を見たとき、今の人は顔をしかめる。そして今の人々の生活を見て、数十年後の人は顔をしかめる。不思議ではあるけれど、事態はおおむね好転しているかなと楽観的。

  • 反応

    2009.12.14 晴れ

    家が寒く外が暖かい。早朝が寒い。部屋で着替える。わずかな時間、同じ動作を毎日繰り返す。そのたびに気合いを入れる。気合いを入れなければならないなら点が不便であるけれど、ちょうど目覚ましがわりでよいかもと思い込ませようと目論んでいる。

    午前中、アルバイトの続き。週末の夜から取りかかり、日曜日は巣ごもりして、ようやく95%まで終了。なんとか明日で完成できる。よかった。

    14:00少し前に京都へ。H氏とサイトの打ち合わせ。H氏からアイデアと意見をいただいたので、それを二人で検討。前半は長期展望と後半は短期課題。アクセス数の増加とアクションの増加。両者は比例する。数値を計測。母集団が増加すれば、アクションの確率は高くなる。と、理論を理解しているが、では、それをサイトへ反映させるとき、実践の内容や施策、そして、コンテンツで立ち止まってしまう。さらにアクセス数が少なくてもアクションの確率が高いニッチもある。

    サイトを分析して結果をリポートする。H氏は反応してくださる。それがとてもありがたい。リポートを書くとき、自分の視点と相手の視点の着地点を探して書く。自分の視点の理路を省略してよい部分と出力しなければならない部分。それを見極めて出力する部分を書く。読み返す。そのとき、すでに自分の視点から離れ、相手の読み方を想像する。ところが、自分の想像力が貧しいので、数通りの読み方しかできない。だから、反応をいただけるとすごくありがたい。相手の反応の着眼と視点、思考の理路は次回のリポートを書くとき、貴重なデータである。

    わからない、という言葉を表現するとき、表現の仕方によって会話の様相が固まる。自分の観察結果から推測すると、理解したい衝動にかられる人は、わからないとおっしゃる表現の仕方が上手だ。それを見習いたい。どうすれば相手と会話が成立するかを考えている。会話が成立した後でやるべき内容を把握しようと努めている。そんなふうに自分は受け止めている。自分も取り入れなければならない要素と認識している。

    17:00に終了。少し休憩してからH氏と食事へ。18:30前にK氏と合流。3人で忘年会(という実感はないけれど)。K氏とH氏は自分の先輩。社会人になったころ、御両人から仕事を教わった。あれから10年以上経過。ずいぶん生意気なことを口上張る身分になったなと省みていた。気が置けない関係と勝手に判断して心底信頼している証左であるけれど、礼節をわきまえなければ見識が疑われそうだ。K氏の酒量は話の盛り上がりと比例する傾向が高い、と日頃から観察している。今日もその観察は適切であったと自己評価(笑)

    K氏とH氏の反応が心地よかった。ほんとうに美味しゅうございました。

  • 議論

    2009.12.12 晴れ

    朝は寒いけれど昼間は暖かい。 12月中旬。変な感じ。ただ、年末年始に関心がないので、2009年の残り日数を言われても反応しない。

    午前中、雑務を処理してから昼前に神戸へ。O先生とのミーティング。3回目。12月の土曜日はこれにに割り当てている。サイトリニューアルの議論。議論と表現して差し支えないと思う。互いの意見を述べている。感情を算入した話し合いは苦手だし、興味をもっていない。O先生との議論は、感情や打算を考慮しなくてよい。そのまま意見を述べ、それについてどう思うかと切り返せるから議論できる、と推測している。議論の前提である目的が一致しているからだろう。反論の理路が整っているから、先生の意見を即座に採用するし、その反対もある。反論がよいアイデアを生んでいる。自分は英語を話せないので申し訳ないと思う。英語の方が議論しやすいのかと尋ねてみた。これまでにサイトリニューアルの議論に費やした時間は12時間を超えた。コンセプトが固まってきたので、今日は枠組みの議論。

    建築設計士の先生方の役割を知らない。建築という全体のどの部分を担っているのだろう。とても興味を持っている。だが、自分の家を建てた経験がないので想像の範囲を超えない。今回のサイト制作は、設計のリソースへ時間が割り当てられている。先生から設計士であってほしいと指摘された。制作のクオリティの期待値と設計の期待値を測ると後者が高い。テキストや図の準備も先生が分担する点からもそう判断できる。

    22:00前に自宅へ到着した時、頭がクラクラした。風邪ではない。部屋に入って机の上に置いてあったアルバイトの資料を見て頭がクラクラした。クラクラには少なくても2種類あるんだなぁって理解した。

    1999年に滋賀へ引っ越してきた。ちょうど10年。10年一昔の意味を少し理解できた。自分の躰にはじまり、身近な人の存在であり、それに関係。そして、家の環境などなど。生活の習慣や様式も変わり、どんどんシンプルになっていく。自分がそのように指向しているからだ。

    帰宅後、iPhoneのICレコーダを聞いた。O先生と議論が噛み合う雰囲気をつかみ取れた。否、噛み合っているのではない。包み込まれている。O先生の姿勢。自分はとうていまねできない要素を備えていらっしゃると観察。自分はまその要素をったく身につけていない。過去3回の内容を聞き返して、議論が上手くなったと錯覚しなくてよかったと心底感じた。あぶないあぶない。

    素直であることはとても難しい。

  • 瞠若

    2009.12.11 雨のち曇

    朝から雨。朝は寒い。日中はそれほどでもない。滋賀県は寒い。大阪府はそれほどでもない。なんだか変な感じ。室内の温度が外より低く感じられる。なんだか変な感じ。朝の体感温度に合った服を着て午後から外へでかけると3月初旬頃のように感じ、室内へ入るとGWみたいになる。なんだか変な感じ。

    午前中、F先生の合宿施設を探す。なかなか見つからない。近江舞子やおごと温泉は遠い。移動時間がもったいない。京都は避けたい。予算から配分を計算してどんどん検索。目的は予約であるはずなのに、自分がクリックする導線をあやうく自己分析してしまいそうで手綱を引く。悪い習性だ。一度、ごく自然にコードのソースを開いた時は我が目を疑った。

    午後、O先生からメールを読みサイトの評価を確認。前日、リニューアルサイトのトップページのカンプとコンセプトをメールで送った。「新しい」という言葉を肯定的なニュアンスと受け止めた。先方はよい方へ評価してくださっていると推察している。自分は褒められることを自己査定に算入しない。とりわけサイト制作の評価はそれを算入すると危険。運営者が好むサイトとユーザがアクセスして行動してくれるようなサイトが合致しない可能性があるから。時に、運営者が難色を示しても説得しなければならない。

    16:00前に大阪へ。大阪を歩くと、我を後へに瞠若たらしめるような才絶艶絶の姫君たちが数あることが証明される(使ってみたかった表現を懐に暖めておいた、適切な表現ではないだろう)。紀伊國屋書店へ行き、『Google Analytics 完全解説』 日経BPコンサルティング Webコンサルティング部 [to Amazon] を購入。iDが使えると判明してからなるべく紀伊国屋か近くの旭屋書店で買っている。利便性と堕落の駆け引きが我を後へに瞠若たらしめる。

    『Google Analytics 完全解説』 日経BPコンサルティング Webコンサルティング部 [to Amazon] を読んで、先日あるサイトに採用した方法が重大なミスであると判明した。対策を考えないと。

    19:00にM先生のミーティングに参加。いくつかの質問と指摘が頭によぎった。以前は思いついた内容をその場でしゃべった。その手法がよい結果を招くこともある。今はあまり活用しない。ミーティングをできるだけ鳥瞰して、ダブりなく漏れなくを分析する。最高の理想を追い求め最悪の結果に備える。当事者の方々は何を備え何を取り組むか。そのとき、漏れていることはダブっていることはないか。当事者の方々が気づいてない要素は何か。対策と実行、期限、検証、修正。その場の思いつきで話すより、少し寝かせた方がよい、と感じるようになった。

    師走の金曜日。列車の中はニオイの宝庫。中年男性は無意識でアクビしてしまい、成人が歯を失う原因の一つと考えられる疾病ではないかと疑われるニオイを発散させる。それが酒と混じった香りは我を後へに瞠若たらしめる。

  • 僻事

    2009.12.10 曇のち雨

    予報では雨だったのに、朝、ほんの少しだけ晴れ間が出たので驚いた。春先に植えた花がまだ残っている。数個だけ(単位がわからない)。なので草も枯れない。越年するかどうかも調べていないので、このままどうなるか観察している。

    終日、O先生のサイト。トップページと下層ページを仕上げられた。次は各テーマのページコンセプトを打ち合わせ。それからテキストと図、写真を挿入。最近の歯科医院のサイトから少し距離をとる感じになりそうだ。デメリットは検索のヒット。デメリットを修正できる手段を探さなければならない。全体の進捗率10%程度。設計と打ち合わせに時間を費やしている。いつ頃、制作の段階へ移行できるだろうか。

    当事者が不利益を被る行為に対して、当事者は反対、あるいは反論する。当然だと思う。存続させなければならないから学部を廃止する。対象となった学部の関係者は抗議する。必要性が薄いからと補助金を廃止、減額される。団体の関係者は会見で批判する。反発が起こる。当事者が必要性を説く行為を一つ一つ積み重ねると、膨大な金額が算出された。ひょっとすると、誰も把握していないのではないだろうかと疑ってしまうような金額である。

    そんな現象を見聞してひとつの疑問が浮かぶ。どうして、いちばん無駄である集団を縮小させないのだろうと。当事者の方々が述べる内容を関係者以外の人が聴くと、多少の脚色はあってもおおむね事実なのだろう。かたやそれらの事実を査定する側は、事実と認定しない。事実と認定してしまうと廃止できない。だから査定する側は当事者が述べる事実を僻事であると想定する。想定に合致する論理を収集し、結論へはめ込む。結論へ誘導するために丁寧かつ些末な事にこだわって反論する。そのやりとりは公開された。公開は免罪符であるから決断できる。

    公開によって、事実を認識する行為は難しいと確認できた。だとしたら、自分にとっての事実を述べると、人口が減り、各集団がダウンサイジングする。ダウンサイジングに対して査定する側はどのように対応するだろう。ダウンサイジングに同意する比率は少ない、と観察している。自分の事実の前提である、人口の減少が僻事なのだろう。もし、同意の比率が高ければ、比較の好きな習性であるから、議員定数を比較しているはず。制度や統治を勘案せずに比較する算数は僻事だ。ただし、算出された数字の結果、削減に踏み切る自治体が増えてくるかもと自分は楽観してる。

    夜は白菜と豚肉を鍋で蒸した。はじめてカボチャを入れた。これが驚くほど美味しかった。

  • 理由を知るべきだと思う傲慢さ

    CARABAN

    なにが「よくない」のかを探すよりも、ものごとをあるがままにみて、それで「いい」とおもってみてほしい。ものごとがなぜおこるのか、その理由をほんとうにしっている人などいるはずがない。[…..] 理由を知るべきだとおもう、その人間のこころのほうが問題なのだ。人生には謙虚さが必要だ。なぜなら、いのちは神秘であり、謎であるからだ。あらゆる真実は、そのときがくればあきらかになる。

    『ライフ・レッスン (角川文庫)』 エリザベス・キューブラー・ロス, デヴィッド・ケスラー P.298

    12/10は絶対に忘れてはいけない日。その日を穏やかにすごせたからとても嬉しい。

  • 球根

    2009.12.09 曇り時々晴れ

    朝はかなり冷え込んできたと思う。温度は知らないので体感的な感想。 ずいぶん前の話だが、早朝に起きるコツを読んだ。ソースを覚えていない。それによると、部屋を暖めたらよいらしい。起床時間の30分ほど前に暖房のタイマをセットする。そうすると、起きたとき布団から出やすいみたい。今、寝ている部屋は暖房がないので試せない(暖房の部屋にいてもつけないけれど)。北側のせいか早朝はかなり気合いを入れて布団から出る。最近、iPhoneの画面が結露していたので吃驚。

    終日、O先生のサイト制作。トップページのイメージができあがりつつある。明日あたりに一気に制作できるだろう。合間にH氏とメールのやりとり。サイトの相談。ウェブサイトは手間暇かけたらすぐに成果をあげられると受け止められる。限定された要素はそうだと思う。ただ、その手間暇かけることが難しい。確保できない。

    自分の場合、仕事であるから手間暇かけたいサイトの運営者を支援して、それに適切なフィーを頂戴する。24時間ウェブサイトに注力する人は業者へ外注しないだろう。HTMLやFTPを知らなくてもウェブサイトを持てるようになった。ホントに便利だ。ただ、便利になったから良質なコンテンツを提供しているサイトが増えたかというとそうでもない、と思う。それは自分を鑑みればよくわかる。読者が読んで有益だと受け止める情報は何も書いていない。手間暇を計算すれば、制作や文章制作を外注したくなる。でも、自分は設計に外注するというか、協働したほうがよいコンテンツが作れそうな印象を持つ。家を建てるなら設計士の先生へお願いしたくなる感覚。

    上記のような事を書くきっかけは、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー別冊 「超」MBAの思考法』 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 編集部 を読了したから。超ロジカル・シンキング講座の特集がたいへんよかった。「受け身の作法」とは何か, 「プリコラージュ」とは何か, 「アフォーダンス」とは何か, 「アブダクション」とは何か, 「ナラティブ」とは何かを5人の教授が書いている。

    どうしてHBRは「超」ロジカル・シンキング講座を掲載したのか? ロジカル・シンキングから距離を置くような教授陣だ(と勝手に推測している)。「超」のネーミングは何かしら衒いを感じさせるけれど気のせいだろう。

    夜、大阪へ呑み出かけた。仕事以外では久しぶりだった。酒席の話を聞いて、教育と球根がつながった。植物を眺めていると、実社会に適用できるな、と感じる現象がたくさんある。

    準備。契機。機会。待つ。