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  • 世界遺産と新幹線は何が違うのだろう

    滋賀県知事:琵琶湖の世界遺産登録目指す意向表明

    嘉田由紀子・滋賀県知事は4日の年頭記者会見で、琵琶湖の世界遺産登録を目指す意向を表明した。庁内にプロジェクトチームを設ける方針。「ハードルは高いが、活動を通じて琵琶湖の価値を発信する機会にしていきたい」と話している。

    レイヤーが違うからとんちんかんだろうけど、何だか新幹線と同じように映る。仮に世界遺産に登録されたとして、いつものように琵琶湖を眺めても変わらないわけで。

    「世界遺産」というラベル。信仰の問題。そのラベルを貼れば外から人を招きやすい。他方、思考停止を招きかねない。

    そも世界遺産と判断する基準。その基準を自分のなかで咀嚼せずに画策するあたりに疑問。世界遺産のラベルは人が主語。琵琶湖を主語にしないと価値を創出できないと思う。で、”自然”の琵琶湖に闖入する人が持つ武器は知性。

    で、もっとも知性を発揮するのは自分の基準を疑い続ける「知性」だと思う。

  • 琵琶湖で魚が大量死

    滋賀県の琵琶湖環境科学研究センターが今月実施した琵琶湖の湖底調査で、魚類やエビの死骸(しがい)が多数発見されていたことが7日、分かった。詳しい死因は不明だが、10月の調査で湖底の酸素濃度が過去最低となっていることが判明しており、センターは「関連性も含め今後の調査が必要」としている。

    via: 琵琶湖で魚が大量死 10月の湖底の酸素濃度は過去最低 関連調査へ

    いま、琵琶湖が深呼吸が話題に上っている。表層と底の水が混ざり合う「全循環」が起きていない。温暖化とリンクするように語られる口調にすべて賛意しない。異変が起きているという事実を受け止めている。

    そんなときに上のニュース。「低酸素化が今回の事態に直結しているとは断言できないが、異常事態であることには変わりない」と琵琶湖環境科学研究センターが訴える。

    滋賀県が「聖域なき改革」と表して琵琶湖環境科学研究センターの予算削減も検討して、「あれを削る」か「これを削る」かと権力闘争に血眼になり、公共事業の削減に喧々囂々としているのを尻目に、静かに急速に変容している。

    2日に一度は琵琶湖の湖岸を自転車で走る。今年の水位が例年よりも下がっている。渇水までいかないにせよ、県は注視しているという。

    いまの自分の境遇に重ねて少しセンチに。自転車をとめ、少しばかり眺める。なにか悲鳴をあげているかのよう。耳を傾ける余裕がない。ただ祈るのみ。