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  • 情報中毒

    2012.05.22 薄曇り時々小雨

    今朝は GROUPLOVE – Tongue Tied でスタート。ラジオで知りました。なんだか80年代っぽく聞こえる。自分の耳が80’s万歳だからでしょうねぇ。

    死生学という学問を先日知った。“死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)” エリザベス キューブラー・ロス のシリーズは読んだ。Wikipediaによると参考文献のひとつに含まれている。が、学問を調べるとき、Wikipediaを参照すると痛い目にあう。一次資料にあたらないと。なので、論文検索とPDF検索で概要を読む。

    死は日常生活に組み入れて生活習慣の一部のようにつきあっていきたい。とはいえ、フロスようについついサボってしまう。死についての思惟を誰かに語るでもないし、誰かに強要するわけでもない。タブーにするつもりもないが、静かにおとなしくしていたほうが迷惑をかけないだろう。そう自戒している。淡々とつきあっていけばよい。ただ、つきあい方がしばしばわからなくなる。

    そういうときはわざと突き放すけれど、どうも死についての情報が断片化されていて、自分の中で上手に整理整頓できない。学は体系的に学習できるプラットフォームである。断片化された情報が体系化された学のなかでどこに位置しているか? 座標軸を確認してみたい。

    16:00前に大阪へ出発。大阪駅で途中下車して “新版 死とどう向き合うか” アルフォンス・デーケン を購入。移動。最寄り駅二つ手前の駅で下車して徒歩。しばらくして違和感を確信した。左足のしびれがおさまらない。いままでの腰痛の症状と異なる。嫌な感じだ。急がずゆっくり歩いた。

    途中で一休みして、自宅でつくったおにぎりをほおばる。お茶も持参。ご飯一膳分。これでもうお腹いっぱい。充分。もう一息。ゆっくり慎重に身体の異変を確認しながら歩く。なにがおかしいか。パーツに神経をそそぐ。

    18:00前にF先生の医院に到着。iPadの同期を設定する。iCloudを使ってメモと写真を同期。iPadを使った業務管理は同期と検索に優れている。環境の変化が与える影響を観察していこう。19:00からミーティング。20:30に終了。

    昔、お世話になった会計事務所の先輩は車中でオーディオブックを聞いていた。内容は講義。資格の勉強をしておられた。自分ではやらない学習法が新鮮だった。10年以上前の話。

    今、オーディオブックが注目されつつあるらしい。フィードで背景を読んで納得した。スマートフォンの普及がオーディオブックを後押ししている。僕もiPod Touchでポッドキャストを聴いて移動している。あるいは本を読んでいる。

    これからのビジネス本はオーディオブックを想定した編集になるか、と予測してみる。この予測が成立する要素を歩きながら考える。

    1,000〜1,800円ぐらいの価格帯のビジネス本でもっとも大切な点は何か? 誰が読んでもわかるぐらいわかりやすく書いているか、と思う。それらのビジネス本はじっくり座って読まなくなっている。たぶん、です。テレビと同じ。効率よく大量に読みたい。でも、腰を据えてなんて勘弁してほしい。簡単で手早くノウハウやアイデアを取得したい。

    スマートフォンによってますます加速する生活が、そういうニーズを持っている。そういうニーズを善悪是非の次元で論じると議論は成立しない。ファストフードを食べながら、よく噛んでゆっくり食べなきゃ身体に悪いよね、って話すぐらい滑稽な光景が現れる。

    で、そういった本って恥ずかしながら立ち読みすると、ほんと簡単で読みやすい。読みやすいけれどやっぱり数時間は要する。あるいは数日。

    オーディオブックだと倍速でヒアリングできるだろうし、なにより「何かしながら」聞ける。マルチタスクを可能する点が魅力なのではないかな。

  • 音声

    2010.12.12 曇

    天気予報を信じて朝から洗濯。結果的に予報を信じた自分を恨むハメに。乾かなかった、はぁ。

    終日、F社のサイトを勝手に作っていた。自分の勉強のため。HTML5+CSS3で制作するか、CSS+XHTML+jQueryで制作するか、それまであちこち調べた結果、後者に落ち着いた。やっぱり前者の制作は自分のサイトでやってみよう。まだ時期尚早かな。

    12月1日から滋賀県でエフエム80.2, エフエム大阪, ABCラジオ, MBSラジオ, ラジオ大阪, FM COCOLOを聴けるようになった。滋賀県が radiko の圏内になって配信されたからだ。それまでは試験放送として大阪・京都・兵庫・奈良で聴けていた。そこに滋賀と和歌山を加えていただいた(自虐的な書き方)。

    11年前に東大阪を離れて滋賀県へ引っ越した。それ以来、FM80.2が聴けなくなった。11年ぶりに毎日聴いている。ほんとハマっています。月曜日から金曜日まで06:00になるとHiro-Tの HIRO T’s MORNING JAM / FRIDAY MORNINGJAM を11:00まで聴く。日曜日は06:00から12:00まで SUPERFINE SUNDAY を聴く。僕はFM802.の開局からのファン。

    なかでもHiro-Tと山添まりさんとシャーリー富岡さんがお気に入り。好んでプラグラムを聴いた。AFTERNOON MAGICとかOSAKAN HOT 100とかね。FRIDAY AMUSIC ISLANDSはなかなか聴けなかったけど伝説の番組だと思う。Hiro-Tは06:00-19:00までの13時間、出演・構成・選曲をたった1人でこなすアメリカンスタイルを貫いた。10年間続いた。

    radikoを聴くようになって地元の e-radio LAKESIDE FM77.0 がおろそかに。申し訳ないです。また戻りますから。ちゃんと滋賀まるごとカレーも買います。

    radiko の仕組みはラジオに変革をもたらすんじゃないだろうか。iPhone なら radikoアプリをDLすれば 3Gパケットで聴ける。スマートフォンでもOK。ただし関西圏から関東圏や他の地域のラジオを聴けない。これは法律が関連しているとかって何かで読んだ。

    近畿圏の人はネットが接続できれば radiko を聴ける(一部対象外もあるかも)。ということは、地元のFMは苦戦を強いられるかもね。他方、radikoはスポンサーも獲得しやすくなる。地域限定のCMから近畿圏内を対象にしたCMを流せる。radikoの会社構成や仕組みを知らないので想像だけど、地元のFM局は radiko に加入できるんだろうか。

    来春、FM大津が開局する。FM大津が正式名称か知らない。今の時勢に開局するなんて。神戸や愛知?だったかでFM局が更正法を申請する時代だ。ただラジオは参入障壁が低い、少ないマンパワーでプログラムを制作できる。しっかりとしたコンテンツを持っている人たちがメディアをやりたい。なかでもミドルメディアのラジオでやってみたいという人たちが集まってくる、ラジオが好きって人たちのスローな空間、ラジオに対してそんな印象を抱いている。

    ラジオが好きな理由は? って尋ねられたら”声”と答える。僕は声フェチかも。っていっても声優系のフェチじゃないです。はじめてお会いする人やミーティングや講演、とにかく耳に入ってくるコンテンツに対してまっさきに声を分析している。よい声の人はそれだけでとても魅力的なコンテンツを持っている。羨ましい。

    ラジオから聞こえる声は聴いていなくても心地よい。声の内容じゃなく声そのものが奏でるリズムでおだやかな気分になる。

  • 案出

    2010.10.12 晴れのち曇

    蜂群崩壊症候群の原因が解明されそうだとNYTimesが報じていた(Honeybee Killer Found by Army and Entomologists – NYTimes.com)。米国陸軍の研究機関とモンタナ大学の昆虫学者の共同研究という点が興味深い。同様のパートナーシップは日本でもあるかな? 原因は特定のウィルスと真菌(黴)の組み合わとの由。どちらか片方だけなら持ちこたえるコロニーもあるが、両方の病原体に感染?するとコロニーの崩壊は免れないみたい。ただ専門的記述なので因果関係か相関関係なのかまで読解できなかった。詳しい方々の解説を待ちたい。コッホの原則もクリアされているのかもあわせて読みたい。

    O先生のイラスト制作。下書きをスキャニングしてイラストを描く。根尖1/3の拡大洗浄充填の図。Coronal 1/3, Middle 1/3, Apical 1/3のDVDや論文の説明を受けて「古くて新しいゴール」のコンセプトを皮膚感覚で納得した。あくまで皮膚感覚。だから理解まで至っていない。素人が知ったかするつもりはなくイラストを描く予備知識程度。

    ソニーが米国でGoogle TV対応の液晶テレビを発表した。24〜46inchで予想価格は599〜1399ドル。安価、ルックスはシンプル。Google TVは「テレビとWebのエクスペリエンスをシームレスに融合する」ために開発された。ユーザーはテレビかWebかを意識せずに一元的に楽しめる。長らく言われ続けてきたテレビとWebの融合をほんとうに実現するためにGoogleはGoogle TVを開発した。

    Google TVは画面上のツールバーの検索窓にキーワードを入力すると、放送中のテレビ番組や、今後放送予定の番組、録画した番組、WebサイトやWeb上の動画などを横断検索できる。ケーブルテレビ, 衛星放送、地上波放送、インターネットに関係ない。利用可能な全ビデオコンテンツを単一画面上に統合し、Google.comでのウェブ検索と同様に簡単に検索できるみたいだ。

    ソニーが発表したGoogle TV対応の液晶テレビ「NSX-GT1」シリーズと「NSZ-GT1」には、キーボード付きの特殊なリモコンが付属しており、ユーザーのAVシステムにある他の機器を制御することや、内蔵の「Chrome」ブラウザでウェブ全体を閲覧できる。ピクチャーインピクチャー機能を使いWebブラウジングしながらテレビを視聴できる。

    先月、米大手レンタルビデオチェーンのブロックバスターが米連邦破産法第11条の適用を申請した。インターネット経由の新しいレンタル手法が普及しているなかでの経営悪化だった。ルールが変わっていた。コンテンツをパッケージするDVDやビデオなどはレンタルされなくなり、”コンテンツ”そのものがインターネット経由でレンタルされる。物理的と空間的な移動が伴わない。

    「私はDVDのパッケージが好きだ。DVDが棚に並んでいるのを見るとうっとりする」や「ビデオの背表紙を見ているとまだ鑑賞していないビデオがたくさんあって嬉しい」とか言う人はいるだろうけど、そんな人たちのニーズは満たされてなくなってきた。

    日本のレンタルはネットで借りて自宅に届きポストへ返却だ。メディアは複雑な権利関係が入り乱れている。『〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学』 ミケーレ・ボルドリン, デイヴィッド・K・レヴァイン は日本で絶妙なスルーパスになるかもしれない。合従連衡で米国の電子書籍市場に対抗すると意気込む超大企業支配下連合体は既存の枠組を超えて案出できない面々を揃えた感じがしてブリリアントな流通体制を維持している。

    Google TV対応液晶テレビが日本で販売されても僕は買えない。リビングにある薄くないテレビはコンセントが抜かれて久しい。置物になった。今のテレビの内容と流通、メディアのパッケージに拘泥した状態だと薄くない置物が20cmか30cm薄くなるだけだ。Wii+液晶ディスプレイで充分な状態は新機軸からとても遠い。

  • 発信

    2010.06.30 曇時々晴れ

    近畿の梅雨はどこへ。琵琶湖の水位は-11cm。空梅雨ではなさそうだけど雨が少ないような気もする。大気中に含まれる水蒸気は雲になるけれど雨粒にまで成長できず地上に降りたくないみたい。九州や中国ではたいへん降っているので、近畿だけか、それとも琵琶湖の上だけ降らないのか。

    WPのテーマを制作。WordPress 3.0の5つの新機能を勉強。サイトで新機能を調べてからコードを試行錯誤してみるとCMSに近づいたことがわかる。カスタムポストタイプとカスタムタクソノミーをうまく設計できたら、サイトマネジメントの効率性と検索性が飛躍的に向上する。たとえば歯科医院のサイトを制作するとき、治療別のカテゴリーを設計するよりも保険と自費のカスタムポストを用意してから、インプラント, 歯周病, 矯正、さらに前歯, 奥歯, 上, 下などで関連情報を階層構造で分類したほうが、優れたファインダビリティのサイトになると思う。

    WordPress 3.0がCMSに近づいたことにいよってますます「設計」が求められる。決して制作が簡単になったわけでも、手軽に記事を投稿できるようになったわけじゃない。反対だ。今まではインターネットにウェブサイトを公開する行為自体の敷居が高かった。だからインターネットにウェブサイトを「公開」したら「終了」するサイトが多かった。これからは簡単に公開できる。公開が簡単になったことで、「準備」があったことを改めて認識させてくれる。コンセプト・コンテンツ・ドメインを思考する準備。

    06/30に平松邦夫大阪市長がご自身のブログで「緊急発信」した。内容は「中国からの大量生活保護申請に関して」である。ユーザはこういう情報を待っているのだろうなぁと率直に感じた。口蹄疫の時にも感じたが、行政自身が一次情報をありのまま事実として伝えるインパクトは大きい。自分はこの情報を新聞社から仕入れなくてよかったと強く感じた。

    新聞社は一次情報を伝える責務を負っているが、新聞各社の立ち位置が事実をまげて解釈してしまう。観察者効果。

    産経新聞は今回の緊急発信のピントを中国にあわせてシャッターを切るだろう。朝日新聞は人権にフォーカスするかもしれない。新聞社の立ち位置によって、事実を読解する能力と読解して伝達する能力が変化する。事実と意見を仕訳しないで各新聞社の思想をテキストに埋め込む。サブミリナル効果を狙うみたいに。

    平松邦夫大阪市長の最後の一文がそれを端的に表現している。単に中国が悪いとか排他的な動きにつなげないでほしい、法律や体制の矛盾を冷静に知ってもらいたいというお願い。

    『小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)』 ジェイソン フリード, デイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン というとてもおもしろい本がある。マーケティングは存在しない、電話しているときもメールを書くときも、すべての行動がマーケティングだというパラドックスなパフォーマンスが刺激的で本書には「文章のうまい人を採用しなさい」という一文がある。

    僕はウェブ界隈にどっぷり浸かっているから周りが見えなくなっている。それでもあえて強く訴える。これからのメディアはテキストだし手のひらサイズの動画、あとはRSSで配信する音声データだと思う。インターネットでウェブサイトを公開して終了させないための根本的な問題は時間の確保じゃない。文章を書くこと、そして動画や写真といった映像をストックすることだ。

    行政はこれから自分たちがメディアになればいい。そして文章を書く人を育成して、冷静な賢い文章と急進的で興奮する文章を発信してほしい。

  • 入管

    2010.05.31 晴れ

    穏やかな天気。気温は平年より低めかな。GWが一番暑かったような。05/02開催のヴィーガンアースデイ京都へ行った日が暑かった。ヴィーガンアースデイ京都はとても興味深いイベントで、ライフスタイルのヴィーガンや信仰のヴィーガン 、食と文化のリンクは密接。そのリンクへビジネスを絡めるとニッチが生まれる。

    午前中、F社のページ制作。95%程度の仕上がりでH氏へメール。ちょっと初めてのテキスト表現を試す。H氏の原稿が優れているから試行錯誤できる。それがなければ自分は何もできません。H氏に感謝。

    F歯科医院のI氏へメール返信。土曜日に着信していた質問を読んで、I氏をこらしめようと決めた(笑) たぶん自分ならわかってくれるだろうとI氏は想定してざっくりした内容の質問を送ってきてくれたと推測しているけれど、あまりにざっくりしすぎです。もちろん、I氏が質問したい内容はおおよそ予想できるし、それに対する回答も用意したけど、それではI氏の悩みである「伝える」がかわいそうだ。

    午後からアルバイト。資料が届いたのでとりかかる。夜中まで格闘。45%の進捗状況。今月は厳しい。

    海外のニュースや誰かが書いたブログの記事にアクセスできるようになって、「視ている」「読んでいる」んじゃないんだなぁって強く感じられる。自分の耳目に触れる、受動的に受信するソースは日本の報道がフィルタリングしたモノ。もちろん、海外でも日本と同じシチュエーションはあると思う。自国は報じず、他国が自国を報じる。入管の話もその一つ。コワイの一言。どこかの独裁国家か法治国家じゃない暫定政府が起こした出来事かと思ったら、ああ、日本の入管の話でした。

    ブログやTwitterを使って、誰でも一つのテーマを論じられるようなった。ただ、論じられる言葉は全方位からバラバラにネットへアップされるから、読者はそれらを収集して文脈を自分でまとめなければならない。だから、「まとめ」サイトが重宝がられるし、Twitterのまとめサイトがはてなのブクマでエントリーされる、なんておもしろい現象も散見。

    はてぶや類似サービスを利用して、気になる言葉を受信しておけば、フックされる確率は高くなる。で、今回の入管の話もはてぶ経由で知って、あとはリンクを辿ったり、検索して概要を把握できた。

    反面、Google症なる症状もあるとか。自分の症状をGoogleで検索して、勝手に悪い病態と思い込み、先生の診断を受け付けないらしい。

    今まで知らなかったソースへ直接アクセスできるようになったからって、そのソースを理解して、次数を上げて考察するのは別問題。でも、知らないことを知ると、なんだか得した気分で。概要にアクセスできるプロセスが目的になっちゃって、ネットならその目的へたどり着く道筋は短く早い。次から次へと目的へ到達できているような感覚をしばし味わえるけど、ある日、ふと、「何してんだろ?」って、知る知る病から回復したとき、時間だけを消費していた。

    ユニークなブログを書く人のTwitterをフォローすると、出力の量に驚く。日常の一瞬を使って、視覚に入った情報から浮かんだ着想や考想をどんどんアップしてる。よくまぁそれだけアップできるなって思う。っていうのも、自分はって云えば、そんな次から次へと思いつかない。

    ほんと世界の切り取り方、着眼と発想だな。あとは、表現する言葉のリズムとボキャブラリ。

  • 賜物

    2010.05.18 晴れ

    F社のナビゲーション改修とページ構造の改善の続き。夜に一段落。サイトはシンプルであるほうがよい、と思っている。シンプルとはスッキリという意味じゃない。シンプルなコンテンツとは、掲載したい文章、画像、動画を数多の中から削り落とし、ふるいにかけて、残った表現の固まりだ。ルックスはシンプルなコンテンツを提供するインターフェースだから、できるだけミニマムでありたい。シンプルなコンテンツにミニマムのルックス。そしてデザイン。

    でも、ミニマムなルックスは物足りないと映る。ミニマムは、余白を生むので、文章や画像などを足したくなってしまう。もちろん、情報量が増えると、検索エンジンのヒットは向上するかもしれないし、ユーザは情報量が増えたサイトを歓迎するだろう。

    足すことによって失う。それを吟味しなくちゃね。情報満載なサイトを好む人、フルFlashを使ってほしい人、それぞれ。今、WEBデザインのネット界隈は、Flashを論争してるといっても、一般のユーザにとっちゃどうでもよい話。運営者の希望や判断を熟慮して、サイトを制作しなければならない。

    自分のサイトは自分の嗜好を追求できるのでカンタン。まだまだミニマムと云えず、のっぺりしたルックスだし、テキストを流し込んでいるだけ。もっとスッキリしたルックスにして動かしやすいUIを作りたい。ミニマムなのにあきさせない、見やすくてついつい長居しちゃう、ユーザはUIに迷わない。探しやすい。経路探索が優れたウェブサイト。自分のサイトではそれを目指す。

    日曜日だったか、久しぶりにテレビを30分ほど座って見た。30分も視たなんて数ヶ月ぶりだったと思う。CMに驚いた。なんだろ。ラジオとネットの生活に慣れたらテレビの映像になじめない。何を伝えたいのかわからない。あと、テレビの中の人を視て、みんな顔が変わったなと思った。たぶん、毎日視ていると気づかない。残像は数ヶ月前だから、脳は残像と目の前の映像の違いを処理できず、必死に補正していたと思う。まるで同窓会で会ったみたい。といっても同窓会に出席したことないのでよくわからない。そんなメタな自分を分析していた。

    昨日、宮崎県が放送局になればよいと書いたら、Googleは自社のIRウェブサイトに決算を発表したらしい。プレスリリース経由の発表を行わず、自社のIRウェブサイトのファイナンシャル・ニュースに2010年第1四半期の財務結果を掲載とのこと。PDF版が12ページ。決算サマリーのパワーポイントも用意。

    SECは「2008年企業情報開示ガイドライン」を発表して、”基準”を満たせば、企業サイトやブログでの開示も法的に有効な情報開示ツールと認めたことを受けて、踏み切った。

    ネットを礼賛するんじゃない。もうリアルとネットを分離する必要ないだけの話。投資家情報はデリケートだから慎重に扱わなければならないと思うけれど、行政情報も自前で用意すればよい。ホームページだけがメディアじゃない。

    05/14のFM77.0イースマでゆうさんが、カメラ一台の中継は100万仕事としゃべっていた。なぜなら、その放送の一部をustreamで流した際、カメラが2台だったから。ゆうさんはとても驚いていらっしゃった。200万の仕事が0円(インターネットの回線費用だけ)で中継できるようになったから。テレビの中継とネットの中継を比較する行為自体がおかしいとわかっちゃいるけどなるほどなぁと感じた。制作会社を経営しているゆうさんだから実感なんでしょうね。

    原口一博総務大臣はUstreamでテスト会見してるし、ニコニコでは、亀井静香郵政・金融担当大臣のオープン市民会見を生中継している。記者クラブはこれらの出来事を報道しない。自分たちに不利益だし、脅威になりかねないからか、あるいは、一笑に付しているのか。

    曲解する思考が身につき、定型化された枠にテキストを流し込むよう指示された報道を視聴、読解するスタイルはそろそろ終わる。新聞の仕事はあるし、完璧になくなるまで、数十年はかかるかもしれないが、若い人たちがスルーして駆逐してくれるだろう。

    ピュリツァーを受賞した「プロパブリカ」ようなスタイルが広まってほしいな。

  • 標的

    2010.02.15 雨

    朝から雨。球根はすべて芽が出た。降り注ぐ。水やりをしなくてよいので嬉しいけれど、薄暗いのでよい気分ではない。といっても仕事に影響はない。天気予報では今週いっぱい寒い日が続き、来週あたりから暖かくなるらしい。といっても仕事に影響はない。といっても日常に影響がある。ややこしい。

    午前中、K先生のページ制作。スタッフの方々の紹介ページを入れ替え。コメントと写真が送られてきたので加工してアップ。なかなかスタイリッシュな紹介ページを作成できた。午後からDB制作。書籍、3章終了。定期健診の案内ハガキ自動化を作成できた。が、思わぬ落とし穴。3章を見直す必要あり。

    1999年11月、滋賀県に引っ越してきた。翌年の1月頃、JR.の社内アナウンスが、”長浜ボンバイエ”と放送しているのを聞いて、長浜とアントニオ猪木氏は何か関係があるのかと思った。イベントらしいと理解したけど、関心なかったので詳しく聞かなかった。記憶が正しければ、今ほど長浜も観光地になっていなかったと思う。で、さらに翌年の1月頃、同じ放送を聞いた。長浜ボンバイエ。さらに翌年も。毎年、猪木氏にまつわるイベントをやるなんてよほどの関係なんだろうと思った。長浜盆梅展だった。

    そういう思い込みが激しい。

    思い込みは怖い。河野先生によるとある通夜に黒の略式喪服を着て父親にぶん殴られたそうだ。それ以降、適切な色の喪服を着ていたら、ある時、麻生さんから褒められとか。

    思い込みが価値観を生み、相対から絶対へ変化する。事の始まりは、思い込みであり、如何様にも修正できたのに、自分の面子に拘泥し、恥をかきたくないから価値観と名付けられるまで育てた。その価値観も相対であり多様であったであろう。やがて、相対と多様を殲滅する基準が現れる。誰が作った基準か。疑わない。心地よい響きと切れ味鋭い弁舌が標的を探す。標的は相対と多様。一つの相対と一つの多様を殺したら次はどこだ。どこにいる。比較。自分より優れた才能、潤沢な財、恵まれた環境。比べる。上下。階層。それらを殲滅せよ。狩れ。下界の狂態よ、巫山戯てろ。

  • 恩恵

    2010.02.09 曇り

    朝は前日までと比べ寒くなかった。 予報どおり。前日比+8℃らしい。球根の芽が出てきた。ちょっと早いような気がする(初めてなので知らない)。花が咲くとよいな。

    午前中、O先生のプローフィルを印刷。プロフィールを印刷した光沢紙をアクリル板に挟んで医院の待合室の壁に取り付けている。今回、その印刷の修正と新たに症例写真集に挿入したいとの依頼だったので制作と印刷。

    ちょうど一区切りついた頃、カナダからSkypeで入電。会話(日本語で)。問題を解決できて安心。技術の恩恵を実感。素敵な時代だ。MacBookのディスプレイの向こうはカナダだ。距離をまったく実感しない。音声と映像はクリア。おまけに、向こうのPCのディスプレイをこちらに映し出せるので、操作方法をすぐに教えられる。M社はカナダに事務所があるのでSkypeを常用しているだろう。試しにIDを検索すると見つけられた。外国人が無線LANスポットでスマートフォンやノートのディスプレイに向かってしゃべっている気持ちを理解できる。かねがね書いているとおり、数十年後には移動の概念が書き換えられると実感。

    午後からF先生のDB制作。まずはサンプルを書籍のとおり制作してみる。まったくわからない。でも続けてみよう。

    恩恵といえば、政治家がネットで実情を訴えるので問題を理解できるようになった。今日も河野太郎さんのブログを読んで自民党に嘆息。政権交代が実現したので、民主党政権が機能しなくなったら、次の政権交代がやってくる。それは今の自民党であるはずない、と感じられる一幕。何年も前から選挙でネットを解禁しろとの意見がある。それに対してデジタルデバイドを指摘すす。もし、今でもそれが理由だとしたら滑稽。デジタルデバイドという単語を建前にして逃れている。

    ネットで選挙活動すれば、興味を抱く人は自らアクセスする。政治家は自分の主張を映像や文章で充分に伝えればよい。名前だけを連呼する選挙カーは必要ない。ネットへアクセスできない方々へはミニ集会を開く。そのための時間をどんどん作ればよい。真摯な態度で活動している政治家はミニ集会をやっている。

    選挙は静かでよい。集会とネットが機能すれば、わが党の候補者であればたとえ豚が立候補しても投票する、というジョークが日本でも通用するだろう。自分が生きている間に実現しないと思うけど、いつかそうなるように願いたい。

    夕方、M先生から連絡。久しぶりにお声を聞いて安心した。緊急の依頼。内容を伺って躰が一気に緊張する。電話を終えると、さっそくサイトの変更。M先生の心中を察しながら制作。夜までかかった。そのあと、M社のトップページを変更。S社のページ制作。23:30頃終了。

    『禅とオートバイ修理技術〈上〉』 [to Amazon] , 『禅とオートバイ修理技術〈下〉』 [to Amazon] を購入。非常に楽しみ。

  • 明敏

    2010.01.22 晴れ

    夢を見たけれど覚えていない。夢は五感を欲しているか知らないけれど、触覚は奇妙な感触を残した。水槽の水温は12℃。部屋の温度はエアコンの教えて君によると14℃らしい。信用していないが。FMはおもしろいけれど、AMを聴ければ楽しみが増えるかもしれない。専らラジオ生活。

    朝から自宅のMac mini@Leopard Server 10.5の設定変更に取りかかる。Mac mini@Tiger Serverからモバイルアカウントを移行できるか実験。設定ファイルやディレクトリの構造などターミナルからのぞいて、ネットで調べていると、勉強になった。本当に便利になった。不明な単語をGoogleで検索すれば解決方法が表示される。特にOSやアプリの警告はマイナなエラをのぞけば、ほぼ解決できると思う。Mac OS Xの場合、英語のフォーラムが充実しているから助かる。問題は、問題を発見することだ。

    www.thinksell.net でネットは死後を乗り越えられるか、みたいな文章を書き始めたけど、まとめられず苦心。世代、紙か電子書籍かとか、対立概念を超える技術をネットはいつごろ開発するかと楽しみにしている。技術が進歩して環境が整備されれば、自分のブログをKindleに自費出版して残してください、や、写真をFlickrへ残して200年後の人たちも閲覧できるようにしてください、って遺言を残す人たちが現れるだろう。明治時代に撮影した写真、平安時代の書籍が残っているように、ネットが死後と世代と時代を超える環境を用意する。そうなったとき、ヒトとネットの環境は次のフェーズへ移行して、ヒトは進化(生物学的な進化ではなく)と直面できるような予感。

    19:00にM先生ミーティングに参加。新人スタッフH氏の視点がすごい。明敏な方だ。気づきを与えてもらい感謝。他者へ気づきを与える視点・着眼・発想は年齢を問わない。関係ない。だからそういう人に出会うとワクワクする。反対に、若者は….という人や若者を知識の量や経験値で判断する人を嫌う。

    20:15に終了。帰宅しても一人なので大阪でbarへ立ち寄る。帰りの電車の中、扉の近くで立っていると、隣の若者がiPhoneで文書を打っていた。めちゃくちゃ速い。両手でiPhoneを持ち、iPodで音楽を聴きながら、親指タイピング。見ちゃいけないって思いつつも横目でチラチラ。めっちゃ速いぞ、そのタイピング。これを世代か能力かと大山崎あたりまで考える。結論は後者。自分もチャレンジしてみよう。

  • 悶々

    2009.11.25 晴れ

    ここ数日、昼間の温度は暖かい。季節の長針は戻ってしまった。たぶん躰は懸命に調節しているようだけど頭は認知していない。頭が調子づいて無理を重ねると頭がシマッタと感じたとき躰は壊れている。朝と夜は冷え込む。早朝の温度は一定してきた。寒い。

    終日、O先生のサイトを練る。悶々。サイトの制作技術は年々進化。5年後の進化を想定できるか。O先生のサイトは自分がHTMLをはじめて作成した時のもの。独学だったのでもう目もあてられないぐらい恥ずかしい。なのに当時のO先生はともて喜んでくださった。

    技術の進化とトレンドが一致しない点がやっかい。ウェブのトレンドは時に過去を掘り起こす。土台の技術は何を選ぼうか。数年後のトレンドに対応できるように、遊び、すなわち遊びを用意しなければ。悶々。

    『安心開業ハンドブック―歯科医院開業から安定経営まで』 橋本 守『新規開業必勝法―誰も教えなかったウラ技ズバット77!』 渡辺 慶明, インサイト コンサルティングチーム がアフィリエイトで売れる。こちらのサイトで歯科関連の話題を取り上げるから。開業や廃業、収入、居抜きといったキーワード。

    『Balance in Design 美しくみせるデザインの原則』 Kimberly Elam, 『Design rule index―デザイン、新・100の法則』 William Lidwell, Kritina Holden, Jill Butler, 『Webデザイン プロフェッショナルワークフロー・バイブル (Web Designing BOOKS)』 Andy Clarke が今のバイブルで机の上においてページをめくっている。デザインはコンテンツとの共同作業が不可欠。コンテンツが乏しければ、秀逸なルックスかつ優れたデザインのサイトであってもアクションは起きない。コンテンツは運営者の思考と行動様式を表現する。それらを持っていなければコンテンツを表現できない。

    11/28のミーティングが今から楽しみ。