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  • 均衡

    2010.08.04 晴れ

    数日前から続く指揮者がいない蝉と雀のオーケストラはハーモニーからほど遠く目覚まし時計のベルにとってかわろうとしてくれていてありがたい。『オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント』 ハーヴェイ セイフター, ピーター エコノミー が語るように人間だと指揮者がいなくても素晴らしい音を奏でるのに。蝉と雀は鳴き声の大きさを競い合っている。蝉の鳴き声の音量が大きくなれば、雀は一オクターブあげて鳴いているように聞こえる。そんなわけないとわかっているけれどそうでも置き換えたくなるようなありがた迷惑な二重奏。自然だ、思う存分鳴いておくれ。

    O先生のサイト制作とF社のサイト設計。歯周病のページの配置を素描してテキストを流し込む。そこに画像をはめこんだらどうなるかをイメージ。それからユーザの操作を想像しながら全体のトーンを調整する。

    グリッドデザインとプログラムを活用して1ページのなかで1つのテーマを過不足なく説明したい。足しては削り、削りすぎたら足す。

    F社のサイトはゼロベースで再考したい。リニューアルするならフィーが発生するのでゼロベースからアプローチしたければ、相手に許可を得てからでないと失礼である。でも長いスパンを想定したら今の枠組にとらわれのはよくないと思う。新たな制約を設定したほうが急がば回れになる感じだ。

    光と影、陽と陰と云う。コインの表と裏。現場とウェブサイトも同じ式が成立する。ウェブサイトだけで事業収益を計上しているなら式はあてはまらない。等式はネットから離れた場所で事業収益を計上する仕事だと成立する。どっちが光でどっちが影かまではわからない。

    自分が制作したウェブサイトから収益を計上してもらえたら素直に嬉しい。自信も持てるようなる。ウェブサイトを閲覧したユーザが問い合わせたり訪問して収益に結び付くよう制作する行為が自分のドメインであるし、その視点からサイトを設計したい。

    とはいってもウェブデザイナの方々のような腕を持ってないから最新技術や手法を駆使してカッコいいサイトや超然としたサイト、かわいいサイトとかは制作できない。せいぜい体裁を整えられるぐらいだ。この弱点を抱えて強みと相殺しながら強みを残さなければ。

    あとひとつ。ウェブサイトは合わせ鏡だと思う。自分の背中は見えない。だからウェブサイトという鏡を使って背後から後ろ姿の”現場”を映し出す。そんなサイトを制作したい。

    合わせ鏡の視点は収益に直結しない。時に現場へカオスを招き入れる可能性もある。お客さんは売上を増やしたいからサイトを運用するのに、何だか意味不明な御託を並べて制作しようとする奴が現れたらどんな感情を抱くだろう。

    ましてやお客さんはホームページに対して小綺麗でFlashがあってみたいなイメージを強く持っていらっしゃる。容姿への強い要望がある。なのにそれを満足にできずに言葉や表現、理路に拘泥したら不快を与えるだけだ。

    その時思う。自分が現場へ不快をもたらした。自分が契機だ。でも、それは組織の背後に隠れていた見えない全体でもある。誰かに後ろから凝視されたときの得たいの知れない感覚のように。

    不快を認識するためにウェブサイトへ出力する。現場の感情と論理、組織の使命と価値をウェブサイトへ出力する。不快から不を取り除く自負を自分は持っている、とその時思う。その自負がいつ破綻してもおかしくない均衡を保っている。

  • 維新

    2010.01.13 曇り時々晴れまたは雪

    欧州とアメリカへ混乱を招いた大寒波が日本へやってきた。そんな世界を巻き込んだ怪物も、よせばよいのに自分の部屋へ押し寄せてくる。寒い。寒すぎる。部屋着のズボンを2枚穿いて、上着を3枚着ても寒い。早朝は強烈。

    午前中、F社のアクセスログを解析して、リポートを仕上げる。午後からM先生のサイトへアクセスログを設置。検索キーワードと順位のギャップやユーザの動向を探る。

    Windows95を起点とするなら、登場して15年。ネットはインフラになりつつあるけど、まだ、充分ではない。フランスの憲法評議会はネット接続を基本的人権であると定めた。充分でない理由は技術・資金・抵抗と自分は観察する。公共機関の手続きは便利になった。でも、職安や市役所で待たなければならないし、壁へ目をやると、不正受給の注意の貼り紙。意味がわからない。国民にユニークの番号を付与して、所得を捕捉してしまえば、不正受給はなくなるし、行政手続を簡素化できる。何よりも足を運ばなくてよい。行政は時間の価値をもっとまじめに計測したほうがよいと思う。

    「インターネットは情報や金、モノの流れを根本的に変える革命である。政治家はインターネットという怪物を理解していない。明治維新以上のインパクトがある」と楽天の三木谷氏はおっしゃられたそうだ。そのとおりだ。ただ、政治家は怪物を理解している。抵抗がある。旧態依然のシステムを使いたい人々は逃げ切りたいし、逃げ切った後のことは知ったことではない。日本の翼のOBがわずか1日、2日で年金削減の案へ同意した思考回路をそのままネットの革命へ適応できる。あれは日本の縮図。

    行政機関の手続を簡素化するために膨大な資金が必要であるけれど、資金はない。誰もが認識できるインフラへ投資できても、誰もが認識できないインフラへ投資できない。インフラを享受するリテラシーを検討しようとすると、差別と騒ぎ立てる集団が現れる。郵便局の口座数が約五億六千四百万もある本邦の人々は自分の所得を捕捉されたくないから抵抗するだろう。プライバシー。

    それでも、自分を高効率で運用しようと頑張る人々はネットにたくさんいて、結果、時間を生み出し、その時間を無駄に費やす。その無駄がステキだとほんとうに思う。自分はそうだ。何のために自分の身の回りを削るかと云えば、無駄をやりたいからと即答する。そもそも自分の存在自体が無駄である。

    技術が向上すれば、自宅で観光できるようになるし、そうなれば、移動エネルギーは減少するだろう。21世紀はエネルギー問題を解決する技術を求める。他方、21世紀は、移動問題を解決する抽象概念を求める。その時、ネットの維新は完了し、ネットは次のフェーズへ向かうと思う。

  • 反応

    2009.12.14 晴れ

    家が寒く外が暖かい。早朝が寒い。部屋で着替える。わずかな時間、同じ動作を毎日繰り返す。そのたびに気合いを入れる。気合いを入れなければならないなら点が不便であるけれど、ちょうど目覚ましがわりでよいかもと思い込ませようと目論んでいる。

    午前中、アルバイトの続き。週末の夜から取りかかり、日曜日は巣ごもりして、ようやく95%まで終了。なんとか明日で完成できる。よかった。

    14:00少し前に京都へ。H氏とサイトの打ち合わせ。H氏からアイデアと意見をいただいたので、それを二人で検討。前半は長期展望と後半は短期課題。アクセス数の増加とアクションの増加。両者は比例する。数値を計測。母集団が増加すれば、アクションの確率は高くなる。と、理論を理解しているが、では、それをサイトへ反映させるとき、実践の内容や施策、そして、コンテンツで立ち止まってしまう。さらにアクセス数が少なくてもアクションの確率が高いニッチもある。

    サイトを分析して結果をリポートする。H氏は反応してくださる。それがとてもありがたい。リポートを書くとき、自分の視点と相手の視点の着地点を探して書く。自分の視点の理路を省略してよい部分と出力しなければならない部分。それを見極めて出力する部分を書く。読み返す。そのとき、すでに自分の視点から離れ、相手の読み方を想像する。ところが、自分の想像力が貧しいので、数通りの読み方しかできない。だから、反応をいただけるとすごくありがたい。相手の反応の着眼と視点、思考の理路は次回のリポートを書くとき、貴重なデータである。

    わからない、という言葉を表現するとき、表現の仕方によって会話の様相が固まる。自分の観察結果から推測すると、理解したい衝動にかられる人は、わからないとおっしゃる表現の仕方が上手だ。それを見習いたい。どうすれば相手と会話が成立するかを考えている。会話が成立した後でやるべき内容を把握しようと努めている。そんなふうに自分は受け止めている。自分も取り入れなければならない要素と認識している。

    17:00に終了。少し休憩してからH氏と食事へ。18:30前にK氏と合流。3人で忘年会(という実感はないけれど)。K氏とH氏は自分の先輩。社会人になったころ、御両人から仕事を教わった。あれから10年以上経過。ずいぶん生意気なことを口上張る身分になったなと省みていた。気が置けない関係と勝手に判断して心底信頼している証左であるけれど、礼節をわきまえなければ見識が疑われそうだ。K氏の酒量は話の盛り上がりと比例する傾向が高い、と日頃から観察している。今日もその観察は適切であったと自己評価(笑)

    K氏とH氏の反応が心地よかった。ほんとうに美味しゅうございました。

  • 瞠若

    2009.12.11 雨のち曇

    朝から雨。朝は寒い。日中はそれほどでもない。滋賀県は寒い。大阪府はそれほどでもない。なんだか変な感じ。室内の温度が外より低く感じられる。なんだか変な感じ。朝の体感温度に合った服を着て午後から外へでかけると3月初旬頃のように感じ、室内へ入るとGWみたいになる。なんだか変な感じ。

    午前中、F先生の合宿施設を探す。なかなか見つからない。近江舞子やおごと温泉は遠い。移動時間がもったいない。京都は避けたい。予算から配分を計算してどんどん検索。目的は予約であるはずなのに、自分がクリックする導線をあやうく自己分析してしまいそうで手綱を引く。悪い習性だ。一度、ごく自然にコードのソースを開いた時は我が目を疑った。

    午後、O先生からメールを読みサイトの評価を確認。前日、リニューアルサイトのトップページのカンプとコンセプトをメールで送った。「新しい」という言葉を肯定的なニュアンスと受け止めた。先方はよい方へ評価してくださっていると推察している。自分は褒められることを自己査定に算入しない。とりわけサイト制作の評価はそれを算入すると危険。運営者が好むサイトとユーザがアクセスして行動してくれるようなサイトが合致しない可能性があるから。時に、運営者が難色を示しても説得しなければならない。

    16:00前に大阪へ。大阪を歩くと、我を後へに瞠若たらしめるような才絶艶絶の姫君たちが数あることが証明される(使ってみたかった表現を懐に暖めておいた、適切な表現ではないだろう)。紀伊國屋書店へ行き、『Google Analytics 完全解説』 日経BPコンサルティング Webコンサルティング部 [to Amazon] を購入。iDが使えると判明してからなるべく紀伊国屋か近くの旭屋書店で買っている。利便性と堕落の駆け引きが我を後へに瞠若たらしめる。

    『Google Analytics 完全解説』 日経BPコンサルティング Webコンサルティング部 [to Amazon] を読んで、先日あるサイトに採用した方法が重大なミスであると判明した。対策を考えないと。

    19:00にM先生のミーティングに参加。いくつかの質問と指摘が頭によぎった。以前は思いついた内容をその場でしゃべった。その手法がよい結果を招くこともある。今はあまり活用しない。ミーティングをできるだけ鳥瞰して、ダブりなく漏れなくを分析する。最高の理想を追い求め最悪の結果に備える。当事者の方々は何を備え何を取り組むか。そのとき、漏れていることはダブっていることはないか。当事者の方々が気づいてない要素は何か。対策と実行、期限、検証、修正。その場の思いつきで話すより、少し寝かせた方がよい、と感じるようになった。

    師走の金曜日。列車の中はニオイの宝庫。中年男性は無意識でアクビしてしまい、成人が歯を失う原因の一つと考えられる疾病ではないかと疑われるニオイを発散させる。それが酒と混じった香りは我を後へに瞠若たらしめる。

  • 継続

    2009.12.04 雨のち晴れ

    午前中はM先生のWPのバージョンアップと動作確認。それからF社のリポート作成。雑務。今週は某大手金融機関の方とクライアントの件で少しやりとりした。先方の伝達能力が垣間見られてよい機会だった。 組織のスピード感に驚いた。午後からM先生のミーティングの準備。昼食を食べないと躰の調子が上向きに。やっぱりここ1ヶ月の食生活は食べ過ぎ。一人で過ごさないからだろう。

    F先生がiPhoneを持つようになって観察しているとメールの話がたまに登場する。サーバを変更しようと画策。iPhoneでメールを使うならIMAPを推薦したいし、そうでないと威力が半減する(という慣用句を使ってみたけれどしっくりこない)。

    iPhoneといえば、iSightが出力した映像を外出先から確認できる、と考えGoogleで調べた。自分の場合、○○ができるだろうとイメージして、それを検索する癖がある。ソフトウエアも同じ。操作していくうちに、○○ができるはずと想定して調べる。というのも、ソフトウエアやシステムの場合、自分が思いつく方法は実装されているはずと考えているから。

    iSightが出力した映像を外出先からiPhoneで確認する、という仕組みをGoogleで調べたらおおよそ理解できた。Mac OS X Serverがあるのでストーミングもやってみたい。ただ、RTSPの対応を調べないと。

    16:00前に大阪へ。紀伊国屋で 『Google Analytics 完全解説』 日経BPコンサルティング Webコンサルティング部 [to Amazon] を探すが見つからず。Amazonでは発売と同時に品切れ。『パンセ』 パスカル [to Amazon]『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー別冊 「超」MBAの思考法』 DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 編集部 [to Amazon] を購入。HBRは衝動買い。鷲田清一先生が投稿されていたので。超ロジカル・シンキング講座がとてもよかった。もう一冊購入してPDF化すればF先生のスタッフへ配信できるな。大きな書店を久しぶりに歩いたので情報収集。『プレゼンテーション Zen』 Garr Reynolds, ガー・レイノルズ [to Amazon] もよい感じ。

    19:00にM先生の医院へ。ミーティング。終了前の15分間をもらって「継続」のブレインストーミング。自分がファシリテータで質問しながら進めた。ブレインストーミングまで展開できなかった。焦らず。まだ共通言語が少ないので、少しずつ段階を踏んでいかなければ。何から理解して何を気づくか。そして仕方を学ぶ。思考のプロセスを共有する能動的姿勢を待つ。

    継続は難しい。すぐやる、なんでもやる、という姿勢は大切。ひらめいたすべての行為を実践して、その中から続いた行為が結果的に継続と評価される。他方、なんでもかんでもやるのではなく、何をしなくてよいかを吟味してから、やった結果、継続と評価される行為もある。継続に影響を与える要素はいくつあるだろう。継続と習慣の関係。

    夕食はおにぎり2個。躰が軽くなった。やっぱり調子がよくなる。でも躰の痛みは続いている。

  • 悶々

    2009.11.25 晴れ

    ここ数日、昼間の温度は暖かい。季節の長針は戻ってしまった。たぶん躰は懸命に調節しているようだけど頭は認知していない。頭が調子づいて無理を重ねると頭がシマッタと感じたとき躰は壊れている。朝と夜は冷え込む。早朝の温度は一定してきた。寒い。

    終日、O先生のサイトを練る。悶々。サイトの制作技術は年々進化。5年後の進化を想定できるか。O先生のサイトは自分がHTMLをはじめて作成した時のもの。独学だったのでもう目もあてられないぐらい恥ずかしい。なのに当時のO先生はともて喜んでくださった。

    技術の進化とトレンドが一致しない点がやっかい。ウェブのトレンドは時に過去を掘り起こす。土台の技術は何を選ぼうか。数年後のトレンドに対応できるように、遊び、すなわち遊びを用意しなければ。悶々。

    『安心開業ハンドブック―歯科医院開業から安定経営まで』 橋本 守『新規開業必勝法―誰も教えなかったウラ技ズバット77!』 渡辺 慶明, インサイト コンサルティングチーム がアフィリエイトで売れる。こちらのサイトで歯科関連の話題を取り上げるから。開業や廃業、収入、居抜きといったキーワード。

    『Balance in Design 美しくみせるデザインの原則』 Kimberly Elam, 『Design rule index―デザイン、新・100の法則』 William Lidwell, Kritina Holden, Jill Butler, 『Webデザイン プロフェッショナルワークフロー・バイブル (Web Designing BOOKS)』 Andy Clarke が今のバイブルで机の上においてページをめくっている。デザインはコンテンツとの共同作業が不可欠。コンテンツが乏しければ、秀逸なルックスかつ優れたデザインのサイトであってもアクションは起きない。コンテンツは運営者の思考と行動様式を表現する。それらを持っていなければコンテンツを表現できない。

    11/28のミーティングが今から楽しみ。

  • 布石

    2009.11.06 晴れ

    夢を見た。サイトのアクセス状況を大勢の前で説明していた。トップページを改善すればアクセスが向上するとクライアントは主張する。さらにトップページに告知すれば、ユーザに伝達されると考えている。それに対してノーと自分は意見する。解析の数値とユーザの動きを説明する。が、伝わらない。どうして伝わらないのかと苛立ち、夢の中で考えている途中で目が覚めた。

    F社のコンテンツを改善するため提案書を作成。書であっても紙にアウトプットしない。Mac上にアイデアを展開してしてブレーンストーミング。もう紙はいらない。HP Deskjet 6840は請求書を印刷するだけ。もったいない。スペースが無駄。これもできればメールで送信したい。印刷に拘泥しなければ請求書を広告に使える。

    F社サイトのルックスを少し変更したらアクセスがわずかに向上した。やっぱり自分の腕が悪かった。シンプルを意識してアイコンも簡素にまとめ、何をクリックすればどこにたどり着くのか最低限のフレーズを使った。よい兆候。

    15:49に大阪へ。パソコン工房へ立ち寄り WDC-WD5001AALS を購入。MacBook Pro のExpressCard/34 slotにeSATAカードを挿入して起動ドライブに。単価は1TBの方が安いけど、起動ドライブなので500GBでも充分。静音に期待。一昔前ならSeagateを選択していた。変化に驚き。

    19:00にM先生のミーティングへ参加。前日、先生が釣った鮭をいただく。ご飯を食べながらのミーティング。おもしろかった。鮭がとても美味しかった。21:00に終了後、院長先生と2人で23:00まで議論。悩む。自分の視点と着眼とは異なる意見を伺うと、自分の思考様式が適切でないと理解できる。M先生の視野は多角的。そこへ自分が追いつくのに必死。もっと修養を積まなければ。よい刺激。感謝。

    布石。予測の精度が高ければ経営を苦労しない。不測の事態に備える、と言えば聞こえはよい。それを言えるのは、不測の事態に遭遇したことがない人だろう。結果から都合のよい要素を抽出して後付けで理論を構築する癖が身につくと、不測の事態に備えましょう的ストックフレーズが口からもれる。不測を定量的と定性的に分析するメソッドは自分で構築していかなければならない。構築の過程から布石が生まれる。

  • 倦怠

    2009.10.18 晴れ

    倦怠感。ちょっと気になる感覚。裏目の流れを断ち切る気持ちとくよくよするなと自分に言い聞かせ気持ち、両方が弱い。まだ自分に甘い。躰が冷えやすくなった。20代ではありえなかった躰の変化。季節の変わり目の温度変化を感知。敏感。気をつける。

    朝、秋植え球根を植えた。7株のチューリップ。初めての球根。要領がわからず、球根の数も少なめ。試行錯誤。育ってくれるとよいけど。春先が楽しみでありドキドキ。冬場に水やりする植物があるって嬉しい。冬から春。生まれ変わる。『今日は死ぬのにもってこいの日』 ナンシー ウッド, フランク ハウエル を読むと冬への強い想いが伝わってくる。

    倦怠感。倦怠を広辞苑で検索すると、 (1)いやになってなまけること。あきあきすること、と (2) 疲れてだるいこと。「―感」、 と書いてあった。 感は疲れての意味に付与されるのかな。嫌になって怠けていたり、あきあきしたりしているつもりはないけど、倦怠って言葉が浮かんだ。なら、(1)へすり寄りたがっているかな。あるいは、倦怠って理由を後から付けてやりたくないの言い訳へ変換したい。そちらのほうが適切。

    理由は動機と似ている。理由を考える時、理由の対象はすでに発生している。過去。発生した事象を現在から観察する。現在から過去へ遡及して、観察時点の自分が納得できる文脈を探す。よって、動機と同じく理由を発見したいなら細心の注意を払わなければならない。理由を探索する姿勢を放棄して、理由をありのまま受け入れる姿勢を保つ。探求は仮説を構築する。あるいは、自分の語彙の中で物語を模造する。

    あたりまえの意味は連続と関わっている思う。あたりまえのことだけど、連続している時、なかなか気づかない。何が連続して何を気づかないか。無数の日常が、何がと何をに代入される。そして、ある日、ある時、ある瞬間、連続が途絶えたとき、空間に差異が生じる。差異は視覚や聴覚、嗅覚を刺激する。五感の察知が不連続を認識させ違和感を抱かせる。

    だけど、そもそも連続している事象は何か。ひょっとして連続していると思い込んでいるかも。連続-断絶-連続の断絶を感知できず、連続-連続と誤解していたり。今のところそのへんをウロウロしている。時間と空間と連続と偶然、そして自己組織化、それらがバラバラにちらばっていて、拾い集めたいけど、集め方を知らなくて迷子になっている、そんな状態かなって焦り。

  • 具現

    2009.10.13 晴れ

    3個の鉢植えが新しく仲間入り。早朝、それらの土の様子を眺める。乾いていない。水をほとんどやらなかった。感情を移入してもよいけど手をかけすぎれば失敗する。こちらが心配するほどヤワじゃない。手をかけたくなる動機は待てないからだろう。待つ。人事を尽くして天命を待つ。なんて大袈裟かな。待つの質に磨きをかけたい。姿勢。忍耐。言葉。謙虚。表現。

    S社のページづくり。引き継ぎに備えて、自分が勝手に解釈しているコードを書き直す。仮に作り替えるとしてもコンテンツそのものは流用されるだろうから、そういったケースを想定して何が公開済で何が仕掛かりを分類。会計のページに必要な図表を作成。まず1ページを作成。50%制作。

    M先生にメール。先日のミーティングで決定した役割分担表をMS Wordで作成して添付。Wordの使い方をあまり理解していないので四苦八苦。Wordは苦手。

    夕方からH氏とミーティング。約3時間ほど。次のテーマとページ制作のイメージを理解できた。さっそく取りかかりたい。

    夜、KさんへTEL。ご尽力をの感謝を述べる。だけど返事は保留した。今のところ契約解除を受け入れる方へ判断は傾いている。自分とKさんだけの問題じゃない。組織が変化するチャンス。それ対する better な、欲を掻けば best な解を自分なりに論理立てて提出しなければ。

    帰宅後、M先生から返信メール。内容を読んでとても嬉しかった。具現が始まった。まだまだ。これから。具現の手応えを実感してもらうために自分がすることは? 自分の提供する技術と言葉は? 自分はM先生に何を表現できる? 何を実行すれば何を削減できる? メールを読みながら質問を考える。

    他責、という言葉。イライラすると他人を責める物言いになり他責にピントが合ってしまう。気をつけていても他責が語彙から削除されていないのであれば、気をつけていない。まるで、考え中の冗談みたい。やらなければと口にして、じゃぁアイデアを話してと自問すると、今考え中だって言い訳する。OK, それでもいいから考え中のいくつかの思索をしゃべってと再び自問する、あわよくば考え中の過程が一つ出てくる程度。ややもすれば沈黙する自分。実は、考えていないし、アイデアを生もうとしていない。全体の利益(を定義しなければならない)を考えて資源の配分に優先順位をつける。あたりまえ。そのあたりまえが受け入れられない。自分たちは何もしていない、と自己認識していない。国が何をしてくれる、からまず始まる。自責や内省より、隣の芝生は青い。自分たちは変わらないけど国が変えてくれてその恩恵を享受できる、と誤解。と、他責的に書いた。なるほど、そうやって他責になるのか、と書いていて自分の文章をたどった。

    具現する人はステキ。その人たちのそばにいたい。

  • 疎通

    2009.10.02 曇り雨

    07:05起床。昨晩の一杯機嫌のおかげかぐっすり眠れた。朝は雨があがっていた。昼前あたりから雨脚が激しく。ラジオの道路交通情報は速度規制を伝える。起床の時刻は変動するけど、午前中のワークフローリズムは落ち着いてきた。

    午前中、O先生へメール。引き続き、プリント出力のページづくり。続いて、S社のページづくり。いよいよ会計へ。鬼門。さてどう制作するか。頭痛。でも、これが醍醐味。設計から制作まで。ただし、コンテンツが自分の側にない。そこが自分の弱点。コンテンツの質量をある程度提供してもらえないと制作できない。

    15:49の新快速で大阪へ。パソコン工房で500GB(ATA)を購入。これで、FreeBSDのSCSI(18GB, system)、ATA×2(500GB, data)でファイルサーバを構築できそう。6,980円。すごい時代になった。でも、SATAへ移行するとコストパフォーマンスはさらに高い。

    19:00にM先生の医院に到着。スタッフの方々と個人面談。19:20頃スタートして20:45分。大幅に時間が延長してしまった。申し訳なく思う。まだまだ聴き足りない。白紙の状態から開始。もっと掘り下げたい。昔は質問を用意した。今はしない。臨機応変を心がける。場に飛び出す言葉と行動を大切に。本人が無意識に口にした言動は他者を反応させる、ということを本人に認識してもらいたいと切望。それがメタ構造の扉だと感じる。自己参照能力の向上を支援すること。それが自分の仕事だと自覚。集中と緊張感。一期一会。現場はコミュニケーションしているか? 第三者という異常なパラメータが入力されたとき、疎通の困難が表出する。

    22:00頃、ちょうど京都へ到着したときF先生から入電。帰宅後、Skypeでrendez-vous。プリンタ設定のやりとり。最初に確認する技術的要素をスルーしていたため少し手間取った。私のミス。設定完了。でも、改めてSkypeの有意を確認していただけたと実感。ステキだ。時空が心理的に縮小された。

    『世界は分けてもわからない (講談社現代新書)』 福岡伸一 を読む。事象を物語で紡げば理解できる。ただし、物語を理解しただけであり、事象を構成する科学と技術を理解したと断定できない。ならば、物語を紡げなければ人を説得できないと想定できまいか。科学と技術の知見を広めたとき、物語の背景が前景化されあたかも自分は演出家になったような錯覚。物語を眺める観客から演出家の視点へ。事象を構成する要素を科学と技術に仕訳し、その仕訳した要素を組み合わせ物語を紡ぐ。言語の獲得。そして、もう一度、物語を解体する。何が。哲学が解体する。ただし、倫理はどこに関与するのか自分の愚かな頭をもってして考えることすらできない。わからない。自分のカテゴリに倫理はない。だから恐れている。